潜在能力。

同じ点数でも将来の見込みが明るい場合と暗い場合があります。小学生の算数の点数を見ても,

「いつも80点ぐらいだけれどもこの子は将来やばいな」

という場合と
「50点ぐらいしか取れてないけれども将来は伸びるな」
という場合があります。
筆算をめんどくさがって紙に書かない人は小学校程度の計算なら80点取れても,中学校に上がるとほとんど合わない,ということが少なくありません。しかし,本人は「大体正解してるから,先生は紙に書けってうるさいけど,先生見てないからいっか。」なんですね。
一方,「自分はいつも点数悪いし自信がないから地道に紙に計算してやっていこう」と,こちらの言うことを素直に実行してくれる人は,ゆっくりではありますが,着実に向上していきます。
自信を持っていいのは自分の潜在能力・可能性であって,現在の実力ではありません。「現在の実力なんてクソみたいなものだ」と思うことが学力向上への第一歩です。「自信を持て」という言葉はあくまでも潜在能力に関するものです。