宿題を出さない理由1。

簡単に言えば間違ったやり方が定着する可能性が高いことがあります。
たとえば計算のプリントがあるとして,10問すべて正解だったとします。
しかし,途中の式を書かなかったり,暗算をしたりして正解していたとしてら,やらない方がマシです。暗算で正解にいたっていると本人は「暗算でほとんど合うから大丈夫」という,数学において最もダメな結論に至ってしまいます。
「速さの問題」で,どこかの塾か学校で習ってきたのか,「はじき」とか言って,便法で解こうとする人がいます。これは原理の理解をしようとしなくなる前兆で,「便法」で正解するならやらない方がマシです。実は講師の中にもそのように習ってきた人がいるようですが,どちらかと言えば英語よりも算数や数学が苦手な講師です。
また,四択の問題があったとして,正解肢を選べていたとしても,残りの三つがなぜダメなのかを言葉で説明できないのであればやった意味がありません(プリントが無駄になります)。
というわけで,宿題を出さない理由の一つ目は間違ったやり方を定着させないことにあります。